生まれたよん♪ 3/17/2008 | プレプレハハハ ‐妊娠&育児日記‐  

プレプレハハハ ‐妊娠&育児日記‐  

そろそろ子供がほしいなぁ・・・と。ハハになるのはいつの日か・・と2年半待っていたらついに来た!
で、生まれた息子はすでに2歳。
気がつけば今度娘が生まれます。

引越し後やっとネット開通。

ネット開通よりも何よりも

「お子 生まれました。」

それがね、予想外の展開でございましたのよ。

楽勝の妊婦生活の締め、3月15日に引越完了。
お手伝いに来てくれた人たちの食事準備担当。たくさんの人たちにお世話になってありがたいなあ・・と感動。
夫の友達のおばあちゃんまで来てくれた。

翌日3月16日、木曜から気になっていた出血が増えてきたような気がしたのでとりあえず病院に電話。
念のために確認しましょうと言われ、夫と病院へ。
出血は異常なく、子宮口が1.5センチだけ開いているのを確認してもらって帰宅。
昼過ぎから「ズンズンズン」と定期的な陣痛らしきものがスタート。ベッドに横になる。
痛みのサイクルがわかるものだから、「来るぞ、来るぞ・・・」と、余計に痛み倍増。
1分ほど痛みが続くようになり、部屋のブラインドの数を声に出して数えて乗り切る。

陣痛が5分間隔になって、日本の母に電話。
「あのさあ・・これって3分になるまで待つんだよねえ。」
「5分でいいのよっ!早く病院に行って」

ヨロヨロとシャワーを浴びて、夫と病院へ。
今度は入院決定。(これで帰れっていわれたらしんどすぎる)

直立できない状態でヨタヨタと歩き、夜の7時半あたりから病院にベッドに寝て、生まれて初めての点滴を打たれる。
お腹にモニターをつけられ、陣痛の頻度と強度を測られていた。
定期的な痛みのせいで、時間が経つのが早いような遅いような・・・・

本に載っているような「陣痛の乗り切り方」など、頭に浮かばないっていうか、起き上がるのすら無理。
あえて例えて言うならば、

強度の生理痛2日目のもんどり打つ痛み×5年分
(生理痛のひどい人によると、陣痛はなんでもなかったらしい。個人差だね。)

日付も変わって6センチ・・8センチと順調に開いていった。
子宮口よ、早く10センチ開いてくれー!

あ、ひとつ印象的だったのは
「破水」
モニターを見ていたナースのお姉ちゃんが、「もうすぐ破水しますよ。」と。
その次の次くらいの陣痛の波が来た時に、バシャっと水風船が割れたかのような勢いで破水。
すごいわ。こんなにたくさんの水が入っていたなんて。
シーツなどを取り替えられ、そのまま陣痛続行。
あの、羊水で濡れた靴下が冷えて寒いんですけど・・・(でもそんなことどうでもいいくらいしんどかった)

が、10センチまであと数ミリが開かないまま2時間ほど経過。

「トイレまで歩いてみるとか、少しリラックスすると開くかもよ」とナースのお姉ちゃん。

あのな、痛いねん。それどころじゃないの。
ベッドの枠にしがみついてガクガク震えて耐える痛みなの。

9時間の陣痛の後、朝4時半になって、「このままだと体力も落ちるし、エピデュラル(硬膜外麻酔-無痛分娩)を打って痛みを和らげてみましょう。」ということに。
もうここまでくると痛みでなんでもよくなってくるわけで、予定もしていなかったエピデュラルの準備が進む。
少し楽にしましょう、と麻酔を打たれて少しぼんやりしてくる。
先生がきて「エピデュラルでうまくいかなければ、帝王切開になるかもしれない」といわれたのだけれど、自分では普通分娩をなんとなく期待。
エピデュラルの処置の最中に動いてはいけないので、ナースのおばちゃんに両肩を支えるようにお願いする。
チクっとするものの、背骨付近にじわーっと暖かい感じがしてからしばらくすると陣痛が薄らいでいった。

先生が子宮口をチェックと同時にお子の心音が弱くなっていることを確認。(この部分は後で知る。多分妊婦の気持ちを配慮してなんだろうな)
緊急帝王切開決定。

もう選択の余地なし。
そこから先はあれよあれよとベッドの移動、部屋の移動・・意識朦朧状態なので、もうどうでもいいです。

手術台に乗せられてすごい勢いで手術室に移動し、酸素マスクつけられて、ニトロを口に垂らされて、円形のライトが複数照らされる。
「これってドラマのERみたいだ」と思った。

唯一ドラマと違ったのは

「その時、夫はトイレに行っていた」

すごい速さで手術が進み、夫が手術室用のパンツを履きかけたところでお子誕生。おい。
こんなところにオチはいらん。

聞いたことはあったけど、帝王切開って「おなかが切られる感覚」と「何かが取り出される感覚」っていうのは感じられるものなのね。
以前受けたことのある部分麻酔の時とまるっきり同じ感覚。
以前Youtubeで帝王切開の様子をみたことがあったのだけれど、あれを実際に自分が受けることになるとは思いもしなかった。

自分の手術台から斜め後ろに取り出された赤ちゃんが処置を受けているのがぼんやり見えた。

麻酔でぼんやりしていた私は何の心配すらせず、あとで知ったのだけれど、お子は生まれた時にうまく呼吸ができておらず青白くなって生まれてきたんだって。
そのあとNICU(新生児用集中治療室)へ送られた。
長い陣痛の間に胎盤がはがれ始めて十分な酸素が胎児にいかなくなったのが原因かもしれないそう。

そんなことも知らず、あれだけ痛い思いをした後の麻酔の気分のよいことといったら・・・
周りでいろんな処置がされたり、話声が聞こえたりするのだけれど、気分は天国。
夫が生まれた子の状態(呼吸も安定してきて無事であるとを教えてくれた。
今は休んだほうがいいよ、と言われるものの気分が良くてベラベラとどうでもいいことを話していたような気がする。
身体を拭いてくれるおばちゃん達とも話がはずむ。

処置を受けて自分の部屋に戻る途中にベッドごとNICUへ連れて行ってもらった。
そこで初めてわが子を見る。
不思議な感じだ。
チュパチュパとおしゃぶりをすっている。ミルクも飲んだそうで、午後には私の部屋に連れてこられることに。
生まれて数時間の赤ちゃんってこんなに動くんだ・・と驚いた。
テレビでよくある出産シーンとはかなり違っていたけれども、人それぞれなのね。

長時間の陣痛&エピデュラル&緊急帝王切開とコンボで出産はしんどかったけど、全部体験する機会はそうたくさんないだろうし、何よりお子が無事に生まれてきたのが一番大事。
今じゃ大人並みの音でオナラをするわが子はそりゃあもうかわいいですよ。